2026-03-08 ・ 開業ガイド
アミューズメントカジノの開業費用——リアルな初期投資と資金計画
結論から言うと、アミューズメントカジノの開業費用は1,000万〜2,500万円程度が目安。飲食店と比べると厨房設備が不要な分安いが、テーブルやチップなどカジノ特有の設備費がかかる。
費用の内訳と資金計画の考え方を整理した。
開業費用の内訳
小規模店(テーブル3〜5台、20〜30坪)
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 物件取得費(保証金・前家賃・仲介) | 200〜400万円 |
| 内装工事 | 200〜500万円 |
| カジノ設備 | 80〜200万円 |
| 風営法許可申請 | 3〜40万円 |
| 備品・家具 | 50〜100万円 |
| 広告宣伝費(開業時) | 30〜80万円 |
| 運転資金(3ヶ月分) | 200〜400万円 |
| 合計 | 約800〜1,700万円 |
中規模店(テーブル6〜10台、40〜60坪)
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 物件取得費 | 400〜800万円 |
| 内装工事 | 500〜1,000万円 |
| カジノ設備 | 150〜400万円 |
| 風営法許可申請 | 3〜40万円 |
| 備品・家具 | 80〜200万円 |
| 広告宣伝費(開業時) | 50〜150万円 |
| 運転資金(3ヶ月分) | 300〜600万円 |
| 合計 | 約1,500〜3,200万円 |
カジノ設備の詳細
| 設備 | 単価 | 必要数 | 合計目安 |
|---|---|---|---|
| ポーカーテーブル | 10〜30万円 | 4〜8台 | 40〜240万円 |
| ブラックジャックテーブル | 15〜35万円 | 1〜3台 | 15〜105万円 |
| ルーレットテーブル | 30〜80万円 | 0〜1台 | 0〜80万円 |
| チップセット(1台分) | 1〜5万円 | テーブル数分 | 5〜40万円 |
| トランプ | 3,000〜5,000円/ダース | 大量 | 5〜10万円(初期) |
| シャッフルマシン | 5〜15万円 | 2〜4台 | 10〜60万円 |
| ルーレットホイール | 20〜50万円 | 0〜1台 | 0〜50万円 |
ポーカー専門店ならルーレットやバカラの設備が不要。100〜200万円で揃えられる。ポーカーブームの背景を考えると、ポーカー専門で始めるのは合理的な選択肢です。
内装工事のポイント
内装は「雰囲気」が集客に直結する。ただし過剰な装飾は不要。
押さえるポイント
- 照明: テーブル面を明るく、周辺は落ち着いた照明。チップの色が判別できる明るさは必須
- 空調: 長時間滞在が多いので換気と温度管理は重要
- 防音: テナントビルなら防音対策が必要
- 防犯カメラ: 全テーブルを撮影できる配置
居抜き物件の活用
バーや飲食店の居抜きならカウンター・トイレ・空調が残っていることも多く、カジノテーブルを置くだけで始められるケースもある。
運転資金の考え方
開業後すぐに黒字になることは稀。認知が広がるまでの赤字期間を乗り越えるために、最低3ヶ月分の運転資金を確保したい。
月間固定費の目安(小規模店)
| 項目 | 月額 |
|---|---|
| 家賃 | 20〜50万円 |
| 人件費(3〜5名) | 60〜120万円 |
| 光熱費 | 5〜10万円 |
| 消耗品(トランプ等) | 3〜5万円 |
| 広告費 | 5〜20万円 |
| その他(通信費・保険等) | 5〜10万円 |
| 合計 | 約100〜215万円/月 |
資金調達の選択肢
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| 自己資金 | 最も確実。借入リスクなし |
| 親族・知人からの借入 | 条件を書面にまとめておくこと |
| 民間金融機関(信用金庫等) | 風営法業種のため審査は厳しい。実績がないと難しい |
公的融資・補助金は基本的に使えない
アミューズメントカジノは風営法の「遊技場営業(4号営業)」に該当する。この業種は以下の理由で公的な資金調達が難しい。
- 日本政策金融公庫: 遊技場営業の許可が必要な事業は原則として融資対象外
- 信用保証協会の保証付き融資: 風俗営業に該当する業種は保証対象外となるケースが多い
- 小規模事業者持続化補助金: 風俗営業は対象外
つまり、開業資金は自己資金が基本になる。これはパチンコホールと同じカテゴリに分類されるため。民間金融機関からの融資も不可能ではないが、実績のない創業時はハードルが高い。
アミューズメントカジノの法的な位置づけについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
費用を抑えるコツ
- 居抜き物件を探す: 内装費が半分以下になることも
- ポーカー専門にする: 総合型より設備費が大幅に安い
- 中古設備の活用: テーブルやチップは中古市場がある
- SNS集客に注力: 広告費を抑えて初期はSNSで認知を広げる
- 小さく始める: テーブル3〜4台で始めて、軌道に乗ったら拡大
まとめ
小規模なら800万円台から、中規模で1,500万円以上。運転資金を含めると1,000万円以上は見ておくのが現実的。
費用を抑えるなら「ポーカー専門 + 居抜き物件」の組み合わせが有効。小さく始めて、実績を作りながら拡大するのが堅実な進め方。
大阪IR開業によるアミューズメントカジノ業界の今後も踏まえると、市場は今後も拡大が見込まれます。参入を検討しているなら、まずは費用感を把握したうえで、小さくスタートするのがおすすめです。
この記事は2026年3月時点の情報に基づいています。費用は目安であり、立地・規模・時期により大きく異なります。